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2015.10.27 建築視察ブログ

長崎・福岡へ その1


訪れた場所や感想などを少しだけ・・・。

隈研吾さん設計の長崎県美術館、運河をまたぐような概観が特徴的な石のルーバーで覆われた美術館です。

多くの美術館建築はまず建物に入るのに敷居が高く、さらに共用部を散策するのも気が引け、、、というイメージがありますが、この美術館は有料の展示スペース以外の共用部がルーバーとガラスを介しながらも外部から緩やかにスムーズに繋がります。

敷地の持つ力を上手く取り入れ、その街に住む人に心地よく開かれ、しっかりとコミュニティとなっている素晴らしい美術館建築と感じました。

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こちらも隈研吾さん設計のスターバックスコーヒー 太宰府天満宮表参道店。

図らずも隈さんの建築が続いてしまいました。

駅から徒歩にて太宰府天満宮へと向かう道に面して口を開くようにして配置された平屋の建物です。

構造体ともなっているという細かい木組みがトンネル状の空間を作り、そのままそれがインテリア・一部外装になっています。

和風の造りの土産物屋が並ぶ参堂にあって、現代的な造形に違和感があるのかと考えていましたが、木組みのデザインは新しさを感じさせながらも街並みに上手く馴染み、押し売り(笑)の業態の参道の中にあって、大宰府への来訪者にとり、トンネル状の視線の抜けの良いカフェは文字通り息抜きできる心地よい休息スペースになっていました。

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エミリオ・アンバース、田瀬理夫さんによるアクロス福岡。

建築の教科書にも必ず出てくる、強いコンセプトを持った歴史に残る建物。

朝早くの来訪となったため人通りは少なかったですが、屋根面の緑は想像を超えて圧倒的に繁茂しています。

正直なところ、こうして実物を見るまでは、耳障りの良い「屋上緑化」と称して人工的に作った緑が将来にわたって生きられるのか、メンテナンス費だけがかさむバブルの負の遺産なのではないか?という有り体の思いも少しありました。

しかし実際こうも生き生きと1つの森を作り、公園と繋がり、使われているという事実のインパクトの前では言葉は吹き飛んでしまいますね。

ここまで振り切った屋上緑化は、もはや主従がイコールくらいのバランス、むしろ緑化下建物とでも呼んだほうがいいのではないかというくらい。

過去に見た人工地盤を現実化した建築で印象深いのは香川県の坂出人工土地というものもありましたが、あちらは老朽化も激しいのに対し、こちらはよくメンテされ使われています。出来た年代も全く違うので当然ですが。

イベントなど、公園を多くの人が使うときに、この緑地がどう生きて使われるのかというところを見てみたかったですね。

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・・・その2へ続きます。

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