Photolog 001 宮の沢の家リビングの借景
写真 酒井 広司(グレイトーンフォトグラフス)
【Photolog 001 宮の沢の家リビングの借景】
宮の沢の家、1階リビングの写真です。
宮の沢の家は南側向きに道路越しに公園の緑を借景しています。
緑の風景と共に太陽光を家中で一番得られるメインの窓であり、冬期間は森の緑の葉が落ちることで太陽高度が下がった日射もこの窓から室内に採り入れることが出来ます。
正方形の大きな固定窓の下には開け閉めできる回転窓、その下にベンチ+収納があります。
この高さはリビングのソファに座ったときに、目線が下がり道路が目線から消え、森だけが切り取られてくれる高さを設定しています。下の窓だけ曇りガラスにしているのは道路からの目線をカットするためです。
テレビ台から連続するベンチは少し奥行きがあり、小さな小上がりのような役目も果たしながら、来客が来た時にはリビングテーブルを向いて皆が車座に座れるための居場所となります。材料はカラマツ材の3層合板、白く染色しています。
床材はカバの無垢フローリングをオイル塗装しています。カバ材は明るいナチュラル系の材ですが、赤白の材料が混ざるので採用は好みには寄りますが、ランダムなそのムラも自然な優しい良い風合いです。
窓の下の床にぽつぽつと穴が開いていますが、この穴下は床暖房となっている床下空間とつながっており、空気の上昇気流により床下より立ち上がる熱によって窓のコールドドラフト(窓近くで感じる寒さ感)を抑える役目をします。
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ブログに新たに「Photolog」というカテゴリーを作りました。
設計する物件のすべての部分はそれぞれに意味があってそうしているのですが、Worksの文章だけだと意図を伝えきれない部分がどうしても出てしまうので、設計するときにはどんなことを考えてこういう結果になっているのかという事を一枚ずつの写真をテーマに少しずつお伝えできるといいなと思っています。