年度末の竣工に向け現場が進んでいます。
北国札幌にもほんの少し春の息吹が感じられるようになってきました。
環境の変化もある4月1日の前までにお引越しを終えられるよう工事を3月末までの竣工をご希望される場合は1年の中でも割合多く、この時期は世間一般に竣工が多い時期でもあります。
ご報告しています設計させていただいています住宅2件も3月後半の竣工に向けて現場監理を進めています。
札幌市西区のリノベーションは断熱・気密工事が完了し石膏ボードが張りあがっています。この段階になると部屋のボリュームがすごくわかりやすくなってきます。鉄骨造のワンフロアのリノベーション、既存のロングスパン梁の空間の下、木造ではなかなか造りづらい大きなLDKのワンルームが広々と現れています。
もともとテナントで使われていたフロア、開口の大きさはそのまま活かして高断熱サッシュに交換した大きな連窓、北の空に向けた抜け感が気持ちがよいです。
こちらは窓と対面に位置する木壁、今物件ではシナ合板(クリア塗装)張りとしました。シナ材はプレーンで明るい色目、癖がない木目で調和させやすいので内装や家具に多く採用される樹種です。今回のプランでは奥に見える45度の壁にも連続してシナが張られ特徴的なアクセントになっています。
札幌市中央区の二世帯住宅も石膏ボード張りと同時に大工造作家具なども進んできています。
こちらはキッチンと対面して子供たちが勉強できる大きなカウンター。床材に合わせカバの集成材で作り付けています。
こちらのアクセント木板張はOSB合板、構造用などで使われることの多い、細かな木を固めた合板ですが、掲示板のようにも使える壁とのご要望、OSB合板なら画びょうの跡なども目立ちませんし、どこにでもピン張りができるということで内装のアクセントとしてご提案しています。
工事中夜景外観、窓から漏れる明かり。竣工まであと少し。