プロジェクト進捗
まだ日中は日差しが暑い日もありますが、朝一歩目外に出たときに涼しいと感じる日が増えてきますと秋を感じますね。
9月も終わり、今年もあと3か月です。
日本の社会情勢的に厳しいニュースが続き、建設業への影響もこれからもまだまだ少なくないようですが、設計事務所としてその時でき得る事をし、クライアント様に各プロジェクト条件に対する時勢の中でのベターを探すことをお手伝いし、丁寧に進めていきたいと思います。
札幌市内高台の住宅プロジェクトは建て方工程が済み、断熱、サッシュ、玄関ドアなどがとりつき、段々と内部空間が表れています。
敷地の高低差を1階床レベルに利用し、合理的でありながら変化のある空間となっています。
ちょうど現場にて監理中、「富谷さんいいところに来た」と大工さんに呼び止められ運び込みを少しだけお手伝いした木製玄関ドア…。大人4人がかりでも玄関ドアのあまりの重み、CADで書くのは机上の作業ですが、実際に作業に加わると線1本の重みを感じます。
使われる外壁に合わせ横に細かく目地を入れています。
森の借景の住宅は現在基礎工程、10月前半からの建て方が予定されています。
すでに森は圧倒的に在りますが、住まいの空間の中からフレーミングされた森の表情が楽しみです。
敷地から自然が望める場合は、極力それらを借景できるようには設計の中ではいつも考えます。
私の自宅も緑や空を借景するように窓が各所配されています。人工物は見慣れますが、自然の風景は四季により、天候により、風によりいつも変わり、飽きたなということがありません。
自然の傍に在りたい、植物がそばにあって安らぐ、などというのは原始から自然と共に生きてきた人間の遺伝子に組み込まれた潜在的な欲求なのではないかなとも思ったりもします。