「集光の家」一年点検
昨年春に竣工の「集光の家」は丸一年が経ち、施工会社様(株式会社新栄工建様)の一年点検へ立ち合いを行いました。
細かな微調整などについて全体チェック、ヒアリングをさせて頂き、大きな問題なく立ち合い完了。
クライアント様からは「暖かく、帰ってくるのが楽しみな住まいで一年を過ごせとても快適でした」と嬉しい言葉を頂きました。
クライアント様ご家族とは十数回にわたり毎回数時間以上のお打ち合わせを頂きじっくりと設計を創り上げ、また設計者と施工業者とは現場定例会議などでこちらも同じかそれ以上の時間真剣に造りながら打ち合わせをした建物、しばらくぶりの3者が会うと何だか戦友の同窓会のように懐かしい気分になりつつ話が進みます(笑)
「ビジネス上の取引で建った後は他人」というのではなく、メンテナンスも含めこれから数十年の長い間使う「建築」、クライアント様と工事で関わった人たちがその後もいい関係を構築する、これも設計者の役割の一つだとも思っています。
いい建物をつくりたいというクライアント様がきっかけになり、クライアント様のためのいい家を考え創り出したいという設計者、いい建物を作ることに喜びを見出すプライドを持った施工者、3者が集まり同じベクトルを向いて物事に向かう事で相乗効果でより良いものが産まれていきます。
クライアント様には喜びが、設計者・施工者には良い建物を創れたという誇りが余韻として残る、そんな竣工が大事だと思っています。
下の写真は輸入タイルを中心として扱うタイルメーカー「ダイナワン」のカタログ。集光の家で採用させて頂いたレインストーンというタイルの紹介写真として使用したいとお声がけ頂きました。海外の写真などの中に弊所の設計させて頂いた空間が混ざっているのは何とも不思議な気分です…。
(写真:水上ゴロウ写真事務所)