住まいを考える|07|二世帯住宅で大切な距離感
二世帯住宅に正解はありません
二世帯住宅と聞くと、「完全同居」や「完全分離」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし実際には、ご家族ごとに理想の暮らし方は大きく異なります。
毎日一緒に食事を楽しみたいご家族もいれば、お互いの暮らしを尊重しながら、必要な時だけ自然に助け合える距離を望まれるご家族もいます。
大切なのは、どの形式を選ぶかではなく、そのご家族にとって心地よい距離感を見つけることです。
完全分離型・部分共有型・完全共有型、それぞれに魅力があります
二世帯住宅には、さまざまな住まい方があります。
玄関や水まわり、リビングまですべてを分ける完全分離型二世帯住宅。
玄関や水まわりなど、一部の空間を共有する部分共有型二世帯住宅。
家族全員が一つの住まいで暮らす完全共有型二世帯住宅。
それぞれに異なる魅力があり、「どれが正解」というものではありません。
私たちはこれまで、完全分離型・部分共有型・完全共有型のすべての二世帯住宅を設計してきました。
だからこそ、形式から考えるのではなく、ご家族の暮らし方や価値観を丁寧に伺い、そのご家族に最もふさわしい住まいをご提案しています。

家族ごとの暮らし方を設計する
親世帯と子世帯。
それぞれ生活リズムも、価値観も、将来の暮らし方も異なります。
だからこそ、私たちは間取りを考える前に、ご家族がどのような距離感で暮らしたいのかを丁寧にお聞きします。
玄関は一緒がいいのか。
水まわりは分けた方がいいのか。
リビングは共有するのか。
庭で自然に顔を合わせられる関係が心地よいのか。
答えは、ご家族によって一つひとつ異なります。
建築家の役割は、その答えを図面にすることだと考えています。
「近すぎず、遠すぎない」が心地よさになる
二世帯住宅では、「一緒に暮らすこと」と「それぞれの暮らし」を両立することが求められます。
視線が気にならないこと。
生活音に配慮できること。
必要な時にはすぐに行き来できること。
その絶妙な距離感が、ご家族の安心感や暮らしやすさにつながります。
建物の大きさや設備だけではなく、人と人との関係性まで考えることも、住まいづくりの大切な要素です。
時間とともに変化する住まい
家族の形は、年月とともに少しずつ変わっていきます。
子どもが成長し、親も年齢を重ねます。
だから私たちは、今だけではなく、10年後、20年後の暮らしも見据えながら住まいを考えます。
その時々の家族の距離感を受け止められる住まいは、長く愛される住まいになると考えています。
この考え方から生まれた住まい
〇White Prism / 1・2階を貫入する光の筒を介し様々な外的要素を解決した都市型二世帯住宅。
https://tomiya-a.com/works/white-prism

〇稜線の家 / それぞれを1Fリビングとした完全分離型二世帯住宅
https://tomiya-a.com/works/ryosen

〇Slash / 1Fを庭に、2Fを空に向け開いた都市型の二世帯住宅
https://tomiya-a.com/works/slash

〇T字路の家 / 奥行ある土地で、街路の抜けの形式を取り入れるリビングを各階に持つ
https://tomiya-a.com/works/hoh

〇灯台の家 / プライベートリビングが庭と空へと開く
https://tomiya-a.com/works/todai

〇宮の沢の家 / 森の借景を取り込む大窓のLDK
https://tomiya-a.com/works/miyanosawa

住まいを考える
「住まいを考える」は、住まいづくりにまつわる考え方や設計の工夫を、一つひとつテーマごとにまとめたシリーズです。
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English
Every family has its own ideal balance of togetherness and privacy.
Whether a two-family home is fully separated, partially shared, or fully shared, there is no single right answer. We believe the best design begins by understanding each family’s lifestyle and creating a home with the right sense of distance.
Last Updated:2026.07.01