休日のテオ・ヤンセン展
先日の休日は札幌芸術の森美術館で開催されているテオ・ヤンセン展へ行ってきました。詳細はリンクで見て頂ければと思いますが、プラスチックチューブで形作られたワイヤーフレーム塊がまるで生き物のように動くアートを造られているオランダのアーティスト、テオ・ヤンセン氏の展覧会です。
前々から動画では見ては気になっていた実物の作品が12点も展示されるとの事…これは見逃せないと行ってきました。

「作者亡き後も自立して砂浜で生き延びることを目指し」 と解説にもある「ストランド(砂浜)ビースト(生命体)」 達。

動かない状態を見ると職業柄、建築で言う構造体「トラス」のような物と捉えてしまうのですが、それが安定状態でなくクランク等で繋がれ、風をはらみ連動し、あたかも生き物のようにクネクネ動くさまは何ともユニークです。
脳はないが風を受けいつまでも生きる生命体のようなアナログなアート、何千年も未来の、テクノロジー世界の末路であり人類が滅びた後に残った情景さえも想起させるような、刹那的な現代世界のもの悲しさ・切なさを浮き立たせるようなメッセージに心を動かされます。不思議な感情を与えてくれる作品群でした。
いつか風を受けて自立して動くさまを実際に見て見たいものです。




札幌芸術の森は誰にでも分かりやすく、楽しめる芸術展を開催してくれるので、自然公園で遊ぶ感覚で家族でアートに親しめるのが嬉しい施設ですね。
今年の冬にはうちの1歳児を連れて…「0さいからのげいじゅつのもり ドライブインシアター」。
