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2019.8.15 建築視察ブログ

東京視察その1


例年にない暑い日々が続いた札幌もようやく涼しい風が通るようになってきました。お盆休みを兼ね、数年ぶりの関東方面へ視察に出かけ、刺激を頂いてきました。





真夏の東京、今年は札幌も暑かったので同等の暑さと考えればいいかな…などと考えながら行くも、想定よりも湿度がじっとりと汗ばませ、そして夜中も温度があまり下がらない日々に考えの甘さを感じつつ関東の真夏を感じてきました。





過ごす中で数年前と比べ大きく違いを感じたのは、外国人観光客、また就労者の多さです。都心部でなく下町のホテルに泊まりましたが、コンビニやレストランのスタッフなどをはじめとし多くに外国人の方が働いており、目的地によってはスタッフ・来訪者ともに日本人よりも外国人が多いような場所もあり、地方都市では体感しづらい(ニセコなど例外もありますが)インバウンド需要の圧倒的高まりを体感します。





少子高齢化が進む日本ではありますが一方で大都市圏中心に生産年齢層の在留外国人が増えているという状況もあり、どう人口構成が変わっていくのか、どのような社会になっていくのか、未来の日本を見るようで考えさせられました。





そして見学できた建築など…(2ブログに分けます)





















GINZA SIX
設計:
意匠総括 – 谷口吉生
実施設計 – 鹿島建設株式会社、谷口建築設計研究所、設計共同体
内装デザイン – グエナエル・ニコラ(株式会社キュリオシティ)





大規模商業施設として2017年に完成した GINZA SIX、都会のど真ん中に突如現れる屋上庭園、植栽や水場も自然を模して作りこまれており、ふと息を抜ける自然として開放された空間が印象的でした。 外観の庇の効いたデザインは陰影感を与えつつ、厚い日射をカットする合理的なデザインに感じます。

















銀座ソニーパーク(Ginza Sony Park)
設計: Ginza Sony Park Project





1966年に芦原義信により設計されたソニービル上部を減築、1018年~2020年秋まで地下に広がる公園空間として開放されているそうです。解体のままのRCを現したデザイン、都心部にありながら上部を使わない公園空間、とても斬新な場所に感じました。事物は必ずしも1か0かでなく、造る・壊す・造る…の間に、こんな瞬間があってもいいのだと、特に変化するこれからの時代においては柔軟で先入観にとらえられない時間があってもいいのだなと思わされます。









GINZA PLACE
設計: クライン ダイサム アーキテクツ





織物のようにデザインされた外壁が街区の角地に柔らかく 映えます。










代官山 T-SITE
設計:クライン ダイサム アーキテクト





数年来の2度目の来訪、さらに植物が成長し森のようになっており、街区のように上質が連続する様は長く滞在したくなる場所でした。





その2へ続く


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