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2019.9.7 現場進行状況ブログ

札幌市で風景を望む住宅が着工しました【Project KA】


ブログでもご報告していました、風景と森を背にし借景を取り込む住宅が着工しました。





北海道札幌市の高台に位置する奥に細長い敷地、敷地の境界は傾斜する森となっており、眼下に街並みを見下ろすことができます





内部空間には森を眺めるスキップフロアや薪ストーブのある大きな吹き抜けを空間のポイントとし、家族全員が楽しめる工夫が沢山の住まいになっています。





クライアント様と「やり方」の確認を行い、いよいよ着工。杭はH型コンクリートパイルを使用します。





札幌版次世代基準 スタンダードレベル




また、この住宅は「札幌版次世代基準 スタンダードレベル」に設計確認適合しています。






札幌市では、積雪寒冷地である地域特性に応じた温暖化対策を推進するために、札幌独自の高断熱・高気密住宅の基準である「札幌版次世代住宅基準」を策定しました。
建築主等の申請に基づき、札幌市が住宅の断熱・気密性能のレベルを評価し、基準に適合する住宅を、札幌版次世代住宅として認定します。(札幌版次世代住宅認定制度)
さらに、新築戸建て住宅を対象として、建設費の一部を補助することにより、普及促進を図ります。(札幌版次世代住宅補助制度)

札幌市HPより




札幌版次世代住宅というのは、札幌市独自で定めている高断熱・高気密のグレードの事で、認定を受けることで札幌市より資金補助を受けることが可能となります。(抽選による)






札幌版次世代住宅基準
札幌版次世代住宅基準は、外皮平均熱貫流率(UA値)と一次エネルギー消費量(全体、暖房+換気)、相当隙間面積(C値)という4つの指標により、新築住宅は5段階、改修住宅は3段階の等級を設定しています。





本建物は外皮平均熱貫流率(UA値):0.26〔W/(㎡・K)〕・ 一次エネルギー消費量:等級5(暖房+換気)55%、相当隙間面積(C値) 1.0 〔cm2/㎡〕以下(※完成時試験値による)、を満たした高気密・高断熱住宅となります。





…なかなか難しい単語が出てきますが、用語の解説は以下より。






注1)外皮平均熱貫流率(UA値)は、住宅の断熱性能を表し、数値が小さいほど性能が高いことを表しています。各部位(外壁、天井、基礎、開口部等)から逃げる熱量を合計し、外皮面積で割って求めます。
注2)一次エネルギーとは、化石燃料、原子力燃料、水力・太陽光など自然から得られるエネルギーのことをいいます。建築物では、それらを変換して得られる二次エネルギー(電気、灯油、都市ガス等)が多く使用されており、それぞれ異なる計量単位(kWh、ℓ、MJ等)が使用されています。それを一次エネルギー消費量へ換算することにより、建築物の総エネルギー消費量を同じ単位で求めることができます。
注3)相当隙間面積(C値)とは、気密性能の指標で、床面積1m2当たりの隙間量をcm2で表したものです。C値が小さいほど気密性が高いことを示しています。






クライアント様とじっくりと話し合って創り上げた快適な空間と機能性に加え、高性能な断熱性・気密性を設計しています。





施工は株式会社アシスト企画様。





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