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2019.10.10 Photologブログ

Photolog 007 Four Decks スキップフロアを見通す玄関






この写真は、Four Decks、1.5階の高さに位置する玄関から吹き抜け方向を見たカットです。





通常の建物で玄関は1階にあることが多いですが、敷地内に段差があるこの建物では1階より半階上がった1.5階の位置から建物にアプローチします。





玄関を入って吹き抜け方向へ眼を向けると、ダイナミックに2層の積み重なりが現れ、スキップフロアの途中階に現在居ることがよくわかります。





斜め上を見上げるとワンルーム空間のLDKのツーバイ梁表しの大屋根梁が連なって見え、斜め下を見ると庭とつながる土間+ホール空間が広がります。





スキップフロアの利点は、各階が階層で完全に分かれているではなく、短い階段で各階が連続して繋がることで、過ごしながらに空間の連続を体感することができます。

それにより、空間全体を広く感じたり、各フロアを一つの空間のように感じてコミュニケーションしやすかったりします。





空間毎の性格付けの際には、一つながりの様でありながら、高低差があることで目線はずれるので心理的に緩やかな境界がになるというところが面白く考えられるところです。





それぞれの行動をし違うフロアにいて互いの行動を邪魔はしなくとも、意識は広々とした一つの空間にいる、というのが人間のの距離感として気持ちがいいタイミングもあります。





旧来の個室が連なるプランだと、家族の距離は極端に言うと同じ部屋にいるor個室にいるの2パターンになってしまうのですが、生き物である人同士の快適な心の距離感というのはその2パターンのみではなく、その間にパターンはグラデーションで無限にあるはずなのです。





様々な人が留まれる場所を大きな空間の中に有機的に配置することで、家族はその時の気持ちに応じて思い思いに快適な場所を見つけ留まることができる「豊かな空間」ができると考えています。





4層ある床は1・2階床は主階として木の床、その他の1.5階はコンクリートの床、2.5階は黒い床として素材を選定し、各階の床「Deck」がおおらかな広い空間に架かっている構成が意識されやすいようにしました。

各天井高さはクライアント様の身長に合わせたりと、使う方のために快適な寸法を検討しています。





空間の抜け感を損なわないように、手すりはスチールで目線が通るシンプルな造りとしています。お子様が小さなうち数年はネットなどでカバーし、建物として多くの年数を過ごす時には開放的で気持ちの良い状態を作れるようにお打ち合わせをしました。





仕上げで使用した樹種は「カバ」材を中心に。

赤・白に板ごとに違いがありますが全体でみると優しいナチュラルなムラと感じる明るい色味の樹種です。





施工 株式会社アシスト企画
写真 酒井 広司(グレイトーンフォトグラフス)


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