年の瀬も押し迫って参りました。
12月も中旬、バタバタと色々な事の締めが迫る中、北海道では大荒れの天気が重なり交通網の動きが鈍くなったりと、師走らしい雰囲気となってきました。
いくつか最近の動きを。
来年2014年に札幌で行われるそうです。
興味があり、キタラでのプレイベントを観覧させて頂きました。
ゲストディレクターに坂本 龍一さんを迎え、将来を見据えた大きなイベントとなるようです。
アートと町おこしには密接なかかわりがあり、日本でも美術館やアート群の設置により今までにない人の流れができその周辺地域が活性化している事例がいくつもあります。
中でも著名な建築家も多く参加している香川県の島のプロジェクトは日本での代表的な例と言える思います。(私も数年前に廻らせて頂きました)
全く外来者のなかった島々に新しい価値観を付加し、国内外からアートを楽しみに来る人たちが訪れるようになり、賑わいが生まれています。
香川はベネッセという大資本が先頭となり環境整備から大きく整えていったという特異な例ではあります。
実際の所、私自身、前までは「ある場所に何か人が集まる事物を配置し、それにより人が集まりました」という事の起こりと成り立ちは本当にいいことなのか、という疑問を持っている部分はありました。人口減と縮退する社会においてそれは極への集中を起こしているだけであり、大局的に見たときに何も解決しないのではないかと思っていたからです。
しかしこういったアートはわかりやすい例ですが、価値が「100しかないものはどう分けようが100しかない」といった、例えば石油や物といった消費物であったり、人口といった総体数が決まっているものではなく、人の受け取り方や人との関わりで価値観や創造が生まれ、目に見えないけれど膨らんだり減ったりするものを大切に一つづつ考えることは、より良い社会としていくために効果的なのではないかと考えるようになりました。
さっぽろでの芸術祭も都市や建築とのかかわりなど幅広く広がるイベントとして現在色々と準備が進んでいるそうで、今後も注目していきたいと思います。
犬島/精錬所
事務所を開設させて頂いて最初の年末、先日は所属させて頂いた事務所のOBの方などで忘年会をしました。上は40代からバイトで来ていた方達など、事務所にいたころにはちょっと堅苦しかった気負いも外れ、近況報告や情報交換などなど…。
こうやって一つ屋根の下で建築へと向かった仲間たちが色々な方向でそれぞれ頑張っていて、またこうやって笑顔で集まれるというのは嬉しく感慨深い、ひと時です。
先日は一級建築士の定期講習。
3年に一度義務付けられた法定講習で、新しい法律や制度などについて主に勉強します。建築士の資質に関わる事件などがあったため、色々と法律が変わっているようですね。
この定期講習も資格取ったら亡くなるまで有効、という資格では知識の更新がないという事で近年できた制度です。
札幌の住宅のプロジェクトはコンクリート打設が終わり現在コンクリートの養生中。
プレカットの打合せも終わり、来週から骨組みの建て方が始まっていきます。
骨組みが出来ると出来上がり空間のイメージが一気に広がりますので楽しみです。
写真はベース打設時。これからは足元から、体の芯から冷えこむ真冬になってきます。現場作業の方には本当に頭が下がります。また現場状況は報告していきます。