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2014.7.14 建築視察ブログ

三分一 博志氏の講演を拝聴して。


昨日は教育文化会館での三分一 博志氏の講演を拝聴してきました。





機会を作って下さった北海道組・総合資格学院に感謝します。





三分一氏の建築は環境に寄り添った建築であり、地球を「動く素材」で出来たものであり、空気も水も土も何もかもが動いていて、それらに逆らわないでそっと寄り添う事を大事に建築を生み出しています。





昨日は直接お話しを聞きながら、三分一氏が設計した香川県犬島の「精錬所」を訪れた際の、煙突へと至る通路を通った体感を思い出していました。





それは通路自体が太陽の光を利用した風の経路になっており、薄暗い迷路状の廊下へと入ると、後ろから、ふっと風に押されるように導かれ、次第に涼やかさと静謐さを帯びていく空間体験でした。





これは建築空間と共に鮮明に思い出される、不思議で、でも不自然でない記憶にそっと残る体感です。





私は仕事柄様々な建築を見るようにしていますが、共にそのような体感が思い出される建築というのはあまり他にあまりないように思います。





思うとそれは、滝に近づくと涼やかな空気を感じたり、洞窟に足を踏み入れると土の温度によって空気がひんやりしたりといった、自然環境から産み出される心地よい現象を体験したことを人は場所と共に記憶するに似ていたのだと思います。





最新式のビルがエアコンで「最高に快適」とされる温度環境にしてくれているはずなのに、人がそのことを大して覚えていないのとは対照的です。





日本家屋で庭に打ち水をした縁側の心地よさだったり、風鈴の音で涼をとったりといった過去から人々が環境に寄り添う心地よさを生み出して使ってきたのに通じる、人の感覚の機微に触れる、地球の一部である私たち生物の心に触れる体験なのだと思い返します。





地球に認められる建築、と最後に話された三分一 博志氏の講演を拝聴し、寒冷地という環境で、私たち設計者が何のために何をするのかという事、改めて考える機会を頂きました。






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