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2023.9.22 ブログ

リフォーム・リノベーションの設計


昨今は工事で扱う建材費の上昇、また空き家の増加なども叫ばれる中、「リフォーム・リノベーション」の需要が増加しているそうです。

富谷洋介建築設計では、
・戸建てリフォーム
・マンションリフォーム
どちらも設計可能で、過去多く手掛けさせていただいています。

リフォーム・リノベーションの大きなメリットは、建物のハードの部分(基礎、骨組みと言った建物の根幹をなす主要な部分)を再利用できる、それにより同じ面積を新築するより大きくコストダウンができる面です。
またそれ以外にも、思い入れのある建物をより長持ちさせたり、既存建物のイメージを一新したりと、骨子の部分は再利用しながら建物を刷新することができます。

デメリットは、建物自体が改修その時点で経年している事です。
鉄筋コンクリート、骨組みの木材、防水、設備配管、断熱材などは、建物の造りにより経年で補修が必要な劣化が進行している場合があります。

リフォーム・リノベーションを行う場合は、これから「何年使いたいか」により、どの部分にコストをかけ改修する必要があるかが変わります。

見た目をきれいに直すだけではなく、ブラックボックスになっている壁の厚みの中、天井の中、床下の中がどうなっているかをしっかり調査、想定し、計画することが、その時良いだけでなく、長く使う上で問題なく使い続けられるかが決まりますので、事前調査、検討が大切です。





中古物件購入時は、できる限り購入前の内見に帯同し、劣化の程度が許容範囲内かなど経験上の判断をお伝えしています。
必要あれば物件探しにもご一緒し、何件も候補を一緒に回りアドバイスをお伝えし、購入時の情報としていただいています。




購入後の解体、また既存図面があれば読み込みから、断熱や防水などが快適に暮らせる状態になっているか。購入時隠れていて改修後も隠れてしまう設備などのインフラ関係など、今回工事で改修の必要があるか、また経年後の改修メンテが容易なように計画を行います。








場合によっては既存にプラスしての断熱の提案など、コストアップになったとしても長く使う場所に対して価値ある事はしっかりとご提案します。
写真は断熱が不足した既存建物にウレタン断熱をプラスした様子です。




設計段階においては、既存建物の特徴を最大限生かし、快適な場所をどう作るかを考えます。
新築よりも自由度は下がりますが、むしろ縛りがある事が設計において個性のある場所を創り出される場合も多いです。





リフォーム・リノベーションでも、当然模型での検討は必須です。












設計中のパース検討と…




完成時の写真、設計時から内外ともにクライアント様とイメージを絵で共有し誤差なく進めていきます。




既存中古住宅の吹抜空間がどうにも使いようがなかった際には、スケルトン階段で繋いでメゾネットにしてみたり…




天井を抜いて吹抜とスケルトン階段を作ってみたり…




個室壁を全てぶち抜いて広々としたワンルームにしてみたり…。構造が許す限り、より最良の空間は何かと考える作業は新築と変わりません。




この写真は鉄骨造の大きな柱を隠した柱を棚化したデザインの例です。この建物だから生まれた意匠と言えます。




クライアント様と一緒に床塗りをしたり、DIYのサポートをしたりも…。




与条件に対して最良の答えは何かを探していく設計作業は、新築もリノベーションも変わりません。
コストに関しても、何を抑え、どこにこだわりを持つか、答えは無限にある中から、しっかりと打ち合わせを重ね最良を探していく作業により、納得感の高い建物を手に入れることができます。

規模によらず、与条件に対し最大の快適性を生み出す設計を検討します。
お気軽にご相談くださいませ。





【リフォーム・リノベーションの事例】














六角形の家
鉄骨造2階テナントを住宅にリノベーション。
断熱性を高めるためトリプルガラスサッシュへの交換、断熱の刷新を含め外壁・屋根以外を全面改修ししました。重量鉄骨造の長大なスパンを広々とした空間として活かし、LDKに立つ重々しい柱型を飾り棚として隠した軽快なデザインが特徴です。














四分円階段が繋ぐ家
購入した木造戸建て住宅のリノベーション。
広くはあったが居心地の悪かった内部空間を、吹き抜けに新たに階段を新設して立体的に有効活用、内装建材・キッチンなどの造作などこだわりを加え快適な場所づくりを検討しました。














ロの字の家
若い家族が住み継ぐにあたり、昔ながらの個室に分節された1階の壁を抜き、家族がくつろげる現代的なワンルーム空間と整えました。床には無垢フローリングを張り心地よさを高めました。
限られた予算の中で、最低限の操作で最大の価値を得ることを考えました。














Re-fit
もともと住んでいた戸建て住宅の改修。
子供たちが独立し不要となった個室を繋ぎ、夫婦と猫が暮らせる広々としたワンルーム空間としました。1F和室の客間を洋間の主寝室へと改修し、1階で夫婦の生活の全てが快適に満たされるようにプランしています。
長年住み続ける中で、家族構成の変化、年齢による使い勝手の変化、好みの変化、設備・意匠の劣化、トレンドの変化など、当初建てた建物のままだとこれからの使用に不都合が…という状況をリノベーションにてこれから改めて快適な使用が出来るようにフィットさせた計画です。











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