「北区の住宅」建方工程
札幌も暑かったり寒かったりが繰り返しますが、段々と夏が春に押し勝って季節が夏へと差し掛かります。
「北区の住宅」は順調に進んでいます。
先日のブログからの続き、基礎の立ち上がり型枠が脱型され、土間コンクリート床、防湿コンクリートの水平部分床が打設されました。
基礎断熱材がしっかりとコンクリート下にも施工されているかチェック。
これは竣工後には見えなくなる部分ですね。
そして養生後、足場が立ち上げられます。
コンクリートの遺跡のような…建物が建ちあがると二度と見えなくなるこの瞬間を上から俯瞰して見るのが個人的には好きだったりします。
そして土台が敷かれ、建て方が一気に進みます。
ポイントとなる空間の広さ感も体感、良い感じです。
最近の木造工事ではプレカットというある程度の仕口まで工場加工されてくる部分が多いので、建て方という骨組みが立ち上がる工程は一気に進みます。
こうなってくると内部のボリュームも見え始め、大工さんとの打ち合わせも本格的になってきます。
大工さんが大きなところを進めていくと、「あそこどうなっているの?」「ここどうするの?」と色々細かな部分の見せ方などの質問が出てきますので、現場で随時打ち合わせをします。
「設計って設計図描いたら終わりじゃないんですか?」としばしば質問されることがあります。
実は、「設計」も大事なのですが、より良い建物を得るには現場での「監理」は同じくらい大事だと言えます。
「監理」とは、施工が適正かのチェックを行うというのは基本ですが、合わせて建物をより良くするためのディティールを実際現場打ち合わせしたりすることも大事な業務です。
設計図にどんなに細かく描いたところで、完全オーダーで1/1スケールで出来上がる建物の内容を完全に伝えきるのは不可能ですので、現場で実際に建物を前にして、細かな部分の綿密な打ち合わせがされていきます。
現場に入ってイメージを確認して、決めて、進めてもらってまた確認して次の要素を打ち合わせして決める、の繰り返しがお引き渡しまで続きます。
それらの細やかな項目の中には、気付く人には気付かれる、人によってはどこ違うの?と感じる程度の細かな所が多いのは確かですが(笑)
現場での設計監理者としてのこだわりの積み重ねが建物の最終形を良くしていきます。
施工はコーユー創建株式会社様。