2020.4.25 ブログ
玄関から手洗いへの最短動線
4月も後半へと差し掛かり、気候は穏やかに気持ちよい季節になってきました。しかし、そんな気分に浸る余裕ない気分にさせる程、新型コロナウイルスが猛威を振るいますね。
自粛等により様々な大変なことがあると思いますが、一日も早く被害拡大を食い止め、良い未来へ向かうため、日々、 一人一人が出来る事を真剣に油断なくしっかりと行いましょう。
ニュースでも多く感染予防については扱われますが、一つには手洗いを30秒かけてしっかり行うことが大切と叫ばれていますから、会社でも家でも、外出から戻ると真っ直ぐに手洗いへ、という方が多いのでないでしょうか。
理想としては何も触れずに手洗いに向かえるといいなといつも思うのですが、住宅の場合洗面所は浴室と近くにある場合が多いプライベートエリアですから、玄関からすぐにはないことが多く、水回りまでは何枚かの扉を触れなくてはならない事が一般的です。私の自宅も洗面まで数えると2枚の扉を通る必要があったりします。
玄関に手洗いがあると、外から帰ってきて玄関の外ハンドルを最後に触った手は、室内のどこも触らずに手洗いができます。これは感染症予防に限らず、お子様がいらっしゃる家庭などでは外遊びで汚れた手を居室に入る前に洗えるためとても便利な動線ですよね。
過去の事例でいくつかがありますので、参考としてブログに記します。
●「集光の家」 (写真 水上ゴロウ)
こちらの住宅では、玄関と廊下を兼ねた広々とした玄関ホールに手洗いコーナーがあります。
街中にありながら、光溢れる中庭が特徴のこのお住まいでは、玄関を入ると視線は光と緑があふれる中庭へと抜ける印象的なエントランス空間になっています。玄関は来客を迎える空間でもあり、手洗い機器もその空間から見える位置関係ですので、見た目も重視しシンプルに設えた造作家具の上に置き型のデザイン性がある陶器を選定しています。
●「Four Decks」 (写真 酒井広司)
こちらは玄関から半階下がったオープンなホールに手洗いを設けています。
手洗いのあるフロアは1Fの土間と接しており、土間はテラスドアを介し庭と連続していますことから、お庭作業の後の手洗いとしての用途としても設置しています。
●「北窓の家」(写真 酒井広司)
こちらはメインの洗面でもあるのですが、玄関から近いエリアにあり、洗面を廊下に対しオープンに設置していますので帰宅後すぐに手を洗うことができます。
洗面+洗濯+脱衣はワンルームというのが旧来多いですが、脱衣や洗濯はプライベートなので閉じられた中である必要はありますが、洗面台に向かう作業は歯を磨いたり・歯を洗ったりといった行為なので居室の一角でも出来る作業だったりします。
「洗面」と「脱衣・洗濯」を分ける事で、浴室使用中も洗面を使用することができ、家族間のプライバシーも保ちつつ効率的に水回りの使用ができます。
この写真では右の部分が「脱衣+洗濯」への扉。ドアを開けておけば一つながりでワンルームの様にも使えます。
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この時勢、外出は最低限にしたい、でも建築の検討は予定通り進めていきたい、という方も多いと思います。
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