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2026.7.27 住まいを考えるブログ

住まいを考える|31|バランスの良いデザインとは


建築の世界では、「何が一番大切か」という話をよく耳にします。
断熱性能が大事。
デザインが大事。
耐震性能が大事。
家事動線が大事。
どれも間違いではありません。
しかし、私はそのどれか一つだけが正解だとは思っていません。
建築は、一つの要素だけで成り立つものではないからです。





建築は無限の要素の組み合わせです





住まいを考えるには、無数の要素があります。
断熱性、気密性、耐震性。
省エネルギー性。
使いやすい家事動線。
将来を見据えたメンテナンス性。
自然光や風。
窓から見える景色。
素材の質感。
家族との距離感。
そして、美しさ。
そのすべてが重なり合って、一つの住まいになります。
だから私は、「断熱だけを極めればいい」「デザインだけを追求すればいい」という考え方には違和感があります。
例えば、断熱性能だけを追い求めれば、窓は小さくなり、景色や開放感が失われるかもしれません。
反対に、美しさだけを優先すれば、冬寒く、夏暑く、住み続けることが難しい住まいになるかもしれません。
どれか一つを100点にすることが、良い建築ではありません。









お金は、人生の時間です





私は、お客様が住まいづくりに掛ける費用を、単なるお金だとは考えていません。
そのお金は、お客様が働き、人生の時間を積み重ねて得た、かけがえのない大切なものです。
だからこそ、その大切なお金を預かる以上、設計者としてそれを最大の価値へ変えたいと思っています。
設計者の考えを押し付けるためでもありません。
流行を追いかけるためでもありません。
誰かに評価される建築をつくるためでもありません。
住む人にとって、本当に価値ある建築をつくるためです。





人によって、価値の配分は違います





その価値は、人によって違います。
朝日を浴びながら一日を始めたい人。
暖かく健康に暮らしたい人。
森を眺めながら過ごしたい人。
家族との時間を何より大切にしたい人。
趣味を楽しめる場所がほしい人。だから設計とは、「何が一番大切か」を決める仕事ではありません。
その人にとって、何に最も価値があるのかを見つける仕事です。
そして、その価値を中心に、性能、美しさ、使いやすさ、耐久性、メンテナンス性、コストなど、すべてを丁寧に組み立てていきます。





バランスとは、平均ではありません





私が考えるバランスとは、すべてを平均的にすることではありません。
住む人が大切にしている価値を中心に、建築全体を調和させることです。
景色を大切にしたい人には、その魅力を最大限に引き出す設計を。
暖かさを求める人には、安心して冬を過ごせる住まいを。
家族との時間を大切にしたい人には、その時間が自然と生まれる空間を。
同じ100の設計でも、何に力を注ぐべきかは人によって違います。
その配分を見極めることが、設計者の大切な役割だと考えています。





私たちが目指していること





建築に正解はありません。
敷地が変われば答えは変わります。
家族が変われば答えは変わります。
暮らし方が変われば答えは変わります。
だから私たちは、固定観念から設計を始めません。
「誰のための住まいなのか。」
「その人は、どんな暮らしを望んでいるのか。」
その問いに向き合い続けます。
性能も、美しさも、使いやすさも、耐久性も、メンテナンス性も、コストも。
一つひとつを丁寧に考え、その人、その家族、その場所にとって最も価値が高くなるように組み立てていきます。
私たちは、その状態を「そのお客様にとって最良のデザイン」だと考えています。
そして、その最良のデザインを実現するために、性能や美しさ、使いやすさ、メンテナンス性など、一つひとつの要素を最適に調和させていくこと。
それが、私たちの考える「バランスの良いデザイン」です。














English Summary
Good design is not about maximizing a single feature. It is about understanding what each client values most and creating the best balance between beauty, performance, usability, durability, maintenance, and cost. We believe the best design is the one that delivers the greatest value for the people who live there.
Last Updated: 2026.07.24










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