住まいを考える|16|工務店選びも、家づくりの一部です。
家づくりを考え始めると、多くの方が悩まれるのが、「どこの工務店にお願いすればよいのだろう。」ということです。
インターネットで調べたり、完成見学会へ足を運んだり、ご友人から話を聞いたり。
選択肢が多いからこそ、迷われる方も少なくありません。
もちろん、設計事務所としても工務店選びはとても大切です。
私たちは、「どこの会社か」以上に、「誰と一緒に家づくりをするか」が大切だと考えています。
工務店にも、それぞれ得意分野があります
工務店には、それぞれ個性があります。
木の家を得意とする会社。
高断熱・高気密住宅を数多く手掛ける会社。
デザイン性の高い住宅を得意とする会社。
現場の納まりに定評のある会社。
同じ住宅会社でも、経験や考え方はさまざまです。
だから「一番良い工務店」があるのではなく、「その住まいに合う工務店」があると考えています。
工務店の決め方に、正解は一つではありません
施工会社は、私たちからご紹介することもできます。
一方で、お施主様ご自身がお願いしたい工務店がある場合は、その会社と一緒に住まいづくりを進めることももちろん可能です。
ご親族やご友人からご紹介いただいた工務店とご一緒することもあります。
私たちが大切にしているのは、設計者、お施主様、施工者が信頼し合い、一つのチームとして住まいづくりができること。
そしてそれができる相手であること、それが何よりも重要だと考えています。
同じ方向を向けるか
私たちが工務店選びで最も大切にしているのは、建築に向き合う姿勢です。
技術力はもちろん欠かせません。
しかし、それだけでは本当に良い住まいは生まれません。
「もう少し良くできないだろうか。」
「この納まりの方が美しいのではないか。」
そんなことを一緒に考え、ものづくりを楽しめる。
お施主様、設計者、施工者が、「良い住まいをつくりたい」という同じ方向を向いていること。
その思いが重なったとき、建築はより良いものになると考えています。

現場で、住まいはさらに良くなっていきます
工事が始まると、私たちは週に一回以上現場へ足を運びます。
もちろん、設計図通りにつくられているかを確認することも大切な役割です。
しかし、現場で本当に大切なのは、その先にあります。
建物が少しずつ形になっていくと、図面だけでは見えなかったことが見えてきます。
「ここは数ミリ薄く見せた方がきれいだ。」
「このラインをそろえた方が空間全体が整う。」
「この納まりなら、もっと使いやすくなる。」
そうした細かな判断は、実際の空間を見ながら調整していくことも少なくありません。
設計者が一方的に決めるのではなく、現場監督さんや職人さんとも意見を交わしながら、その住まいにとって一番良い答えを探していきます。
建築は、図面が完成ではありません。
現場でも、一緒に育てていくものだと考えています。

良い住まいは、良いチームから生まれます
住まいづくりは、一人ではできません。
お施主様がいて、
設計者がいて、
工務店がいて、
現場で汗を流す職人さんがいる。
それぞれが経験や技術を持ち寄り、一つの目標に向かって進んでいく。
その積み重ねが、何十年と暮らし続ける住まいになります。
現場では、ときに図面を囲みながら話し合い、ときに悩み、議論し、もっと良い方法はないかを皆で考えます。
そんな時間の積み重ねも、住まいの一部なのだと思います。
完成した住まいには見えないかもしれません。
でも、その一つひとつの対話が、住まいの心地よさや美しさとなって、きっと暮らしの中に残っていくのだと思います。
住まいを考える
「住まいを考える」は、住まいづくりにまつわる考え方や設計の工夫を、一つひとつテーマごとにまとめたシリーズです。
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English Summary
Choosing a builder is not just about selecting a construction company. It is about creating the right team. We believe the best homes are built when clients, architects, builders, and craftspeople share the same passion for creating something meaningful. Through close collaboration and careful refinement on site, a house becomes more than a building—it becomes a home.
Last Updated:2026.08.04