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2026.8.10 住まいを考えるブログ

住まいを考える|16|工務店選びも、家づくりの一部です。


家づくりを考え始めると、多くの方が悩まれるのが、「どこの工務店にお願いすればよいのだろう。」ということです。
インターネットで調べたり、完成見学会へ足を運んだり、ご友人から話を聞いたり。
選択肢が多いからこそ、迷われる方も少なくありません。

設計事務所に設計を依頼した場合も、実際に建物をつくるのは工務店や現場の職人さんたちです。
そのため、設計と同じくらい、施工をお願いする工務店選びも大切な家づくりのプロセスの一つです。

私たちは、「どこの会社か」以上に、「誰と一緒に家づくりをするか」が大切だと考えています。





工務店にも、それぞれ得意分野があります





工務店には、それぞれ個性があります。

木の家を得意とする会社。
高断熱・高気密住宅を数多く手掛ける会社。
デザイン性の高い住宅を得意とする会社。
現場の納まりに定評のある会社。

同じ住宅会社でも、経験や考え方はさまざまです。
また、建物の規模や構造、敷地条件、工事を行う地域などによっても、適した施工会社は変わります。
だから「一番良い工務店」があるのではなく、「その住まいに合う工務店」があると考えています。









工務店は、どのように決めるのでしょうか





設計事務所との家づくりでは、設計を進めたあと、実際に工事をお願いする工務店を決めていきます。
施工会社は、私たちからその計画に適していると思われる工務店をご紹介することができます。

これまで一緒に仕事をしてきた中で、施工技術や現場での対応、見積もりに対する考え方などを確認し、信頼関係を築いてきた工務店があります。
その中から、建物の規模や構造、地域、設計内容、予算などを考えながら、その計画に適した工務店を検討します。

もちろん、お施主様ご自身がお願いしたい工務店がある場合には、その会社と一緒に住まいづくりを進めることも可能です。
ご親族やご友人からご紹介いただいた工務店とご一緒することもあります。

大切なのは、決められた一つの方法で施工会社を選ぶことではなく、その住まいに合った施工者を選ぶことだと考えています。





工事金額も、設計事務所が確認します





工務店を選ぶうえで、工事金額はもちろん大切です。

工務店から見積書が提出された際には、設計図の内容が適切に反映されているか、数量や単価に不自然なところがないか、必要な工事が抜けていないか、逆に過剰に見込まれている部分がないかなど、その内容を確認していきます。
予算を超えている場合には、単純に必要なものを削るだけではなく、設計の意図や住まいの質をできるだけ保ちながら、仕様やつくり方を見直し、工務店とも相談しながら金額を調整していきます。

工事費が適正な金額になっているかを確認することも、設計事務所の大切な役割の一つです。

工務店の選定方法としては、複数の会社に同じ設計図を渡して見積もりをお願いする「相見積もり」という方法もあります。
計画の条件や状況によって相見積もりを行うこともありますが、すべての住宅で必ず行っているわけではありません。
住宅一軒の見積もりをつくるためには、工務店側にも設計図を読み込み、多くの工事項目について数量や金額を積み上げていく時間と労力が必要です。
そのため私たちは、これまでの仕事を通して技術力や施工品質、価格に対する考え方などを確認してきた信頼できる工務店に見積もりをお願いし、その内容を設計事務所として確認しながら、適正な工事費へ調整していく方法を取ることも多くあります。
大切なのは、単純に一番安い工務店を探すことではなく、適正な工事費で、良い住まいをつくることだと考えています。





その先にある、工務店選びの大切なこと





金額が適正であること。
必要な技術力があること。
きちんとした施工ができること。
これらは、工務店を選ぶうえで当然大切なことです。

そのうえで、私たちがとても大切にしているのが、建築に向き合う姿勢です。

設計図に描かれたものを、ただそのまま形にするだけではなく、

「もう少し良くできないだろうか。」
「この納まりの方が美しいのではないか。」
「こうした方が、もっと使いやすくなるのではないか。安全ではないだろうか。」

そんなことを一緒に考えられること。
設計者と施工者という立場の違いを越えて、「良い建築をつくりたい」という同じ方向を向けること。
そして、お施主様も含めた三者が、一つのチームとして家づくりに向き合えること。
私たちは、工務店を選ぶときにそこをとても大切にしています。





現場で、住まいはさらに良くなっていきます





工務店が決まり工事が始まると、私たちは週に一回現場へ足を運びます。
もちろん、設計図通りにつくられているかを確認することも大切な役割です。

しかし、現場で本当に大切なのは、その先にもあります。
建物が少しずつ形になっていくと、図面だけでは見えなかったことが見えてきます。
「ここは数ミリ薄く見せた方がきれいだ。」
「このラインをそろえた方が空間全体が整う。」
「この納まりなら、もっと使いやすくなる。」
そうした細かな判断は、実際の空間を見ながら調整していくことも少なくありません。

設計者が一方的に決めるのではなく、現場監督さんや職人さんとも意見を交わしながら、その住まいにとって一番良い答えを探していきます。

建築は、図面が完成ではありません。
現場でも、一緒に育てていくものだと考えています。









良い住まいは、良いチームから生まれます





住まいづくりは、一人ではできません。
お施主様がいて、
設計者がいて、
工務店がいて、
現場で汗を流す職人さんがいる。

それぞれが経験や技術を持ち寄り、一つの目標に向かって進んでいく。
その積み重ねが、何十年と暮らし続ける住まいになります。

現場では、ときに図面を囲みながら話し合い、ときに悩み、議論し、もっと良い方法はないかを皆で考えます。

そんな時間の積み重ねも、住まいの一部なのだと思います。

完成した住まいには見えないかもしれません。
でも、その一つひとつの対話が、住まいの心地よさや美しさとなって、きっと暮らしの中に残っていくのだと思います。










住まいを考える





「住まいを考える」は、住まいづくりにまつわる考え方や設計の工夫を、一つひとつテーマごとにまとめたシリーズです。
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English Summary





Choosing a builder is an important part of creating a home with an architect. We carefully review construction estimates to ensure that costs are appropriate, while also considering technical ability, construction quality, experience, and the builder’s approach to architecture. Depending on the project, competitive estimates may be used, but price alone does not determine the right builder. We believe the best homes are created when the client, architect, builder, and craftspeople share the same goal and work together as one team.





Last Updated:2026.09.04


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